TAMIYA 1/12 KAWASAKI Ninjya ZX-12R 制作編 TAMIYA 1/12 KAWASAKI Ninjya ZX-12R 制作編

TAMIYA 1/12 KAWASAKI Ninjya ZX-12R 制作編


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ZX-12R 制作にあたって、注意すべきところ、失敗してしまったところなどを、これからこのキットを作成する人の役に立てればと思いまとめてみました。失敗して未完成のまま放置という事にならないよう、第一目標に「完成させること」を掲げ、できるだけ簡単に作業が進むようにしました。

塗装は全て缶スプレーで行っています。缶スプレーとエアブラシのメリット、デメリットは以下の通り。自分の模型スタイルにあった方を選びましょう。

缶スプレー:メリット

準備、後始末が楽。

缶スプレー:デメリット

調色、エア圧の調整ができない。一本一本が高コスト。慣れないと吹き過ぎてしまう。

エアブラシ:メリット

缶スプレーより遥かに塗料代が安い(使用する量が少ない)。使いこなせれば缶スプレーでは絶対できないような塗装が可能。

エアブラシ:デメリット

準備、後始末が面倒。年1~2塗装モデラーでは導入ハードル高し。

この成型色シルバーのパーツは ABS なのでそのまま塗装しても塗料が食いつきません。爪で擦っただけで剥がれてしまいます。なのでプラスチックプライマーを吹いてからサフや塗装をします。プライマーでコーティングすれば ABS だろうがガッツリ塗装が食いついてくれます。


キットのナンバープレートは厚みがありリアリティに欠けるので使用しません。0.3mmプラバンでナンバープレートを作成、エクセルで作ったオリジナルナンバーをダイソー等で売っているインクジェットプリンタ対応シール台紙にプリントアウトし、貼り付けます。今回はアニメ版の来夢先輩のナンバープレートと、ばくおんのタイトルの二種類作成。

来夢先輩ナンバープレート(Excel2010以降)

実車では穴が開いている部品も大人の事情でモールド表現されていますので精密ピンバイスで穴を開けます。これをやるのとやらないのとでは完成度に大きな差が出ます。精密であるほどおもちゃっぽさがなくなります。

エンジンやカバーを止めているボルトをシルバーの○で表現していますが、これらは筆ではなく爪楊枝の先にアクリルカラーのシルバーを付けて、ちょこんと乗せるようにして塗っています。はみ出しても乾燥する前なら下地を侵さずに何度もやり直せるので精神的に楽です。

チェーン&スプロケ部分はマスキングしてもいいですが、大変&難しいので一旦全部ゴールドで塗装した後、エナメルブラックで上塗りし、ゴールドの部分だけブラックを拭き取る、という方法でやっています。ガンプラのエングレービングなんかの塗り分けもこのテクニックが使えます。

リヤカウルは左右のパーツを小さな接着部分で繋げています。これをフレームに装着しようと左右に広げると塗装が真っ二つに割れますので写真のようにプラバンと接着剤で裏打ち補強します。もちろんこれは筆者が見事に経験したトラブルであり、塗装し直しました。


外装パーツは全て裏を黒く塗ります。マスキングしてスプレー塗装すると難易度が高いので、アクリル塗料で筆塗り、はみ出した部分はオイルライターのオイルで拭き取ると、表面の塗装にダメージを与えずきれいに仕上がります。外装の作業手順は「下地処理→サフ→塗装→クリアー→裏をつや消し黒で塗装」です。

キットで表現されていないこのネジ部分はダイソーで見つけたネイル用ジュエリーパーツを削り込んで制作。瞬着でくっつけています。

赤丸の精密ビスを付属のドライバーで締め付けると、ビス穴入り口をガリガリ削ってしまい塗装を痛めてしまいます。完成間近、付属工具でこの仕打はかなりショックです。もっと細い精密ドライバーを使いましょう。

最後に

順調に作業が進んでいても思わぬ落とし穴が多かったバイク模型制作、ガンプラに比べてパーツ数は少ないですが、かなり難易度が高かったように思います。何回か泣きそうになりましたが、絶対完成させる事を目標に挫けず二ヶ月頑張ったので一安心です。

完成した作品を見ても、やったぞ!というよりもホッとしたという思いです。もうしばらくバイクのプラモは作らないぞ。


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