MGO2 をプレイしていて、キーボード登録している無線をとっさに使用したくてもどこに何を登録していたか忘れてしまって誤爆したり、Shift を押しながらファンクションキーを押すのが難しかったりと使い勝手は良くない。
この問題を解消するため、オリジナルの無線専用キーボードを制作してみた。
制作を決めたキッカケ
まず試してみたのは「プログラマブルキーボード」という製品。
パソコン上で専用ソフトウェアから各キーに好きなキーを割り当てられる便利な代物。こいつで全てのキーをファンクションキー&Shift+ファンクションキーに設定してやれば簡単だと思ったが、Windows や Mac のような高レベルインターフェイス上で動作する特殊ハードウェアなので、PS3 に接続してもキーボードとして認識されないのだ。残念。
もう自分で作ってやる
昔から既製品では満足できずなんでも自分で制作してきた筆者にとってこれぐらいの問題は朝飯前である。一から設計しなくてもこういったものはすでに市場に自作キットが販売されているのでそれを使って時間短縮だ。
スイッチサイエンス I/Oピン一つで読める4X5キーパッドキット
電子工作の基礎を知っていれば誰でも簡単に作成することが出来る。製作時間は30分ぐらい。必要な工具はハンダゴテ、ラジオペンチ、汎用テスターくらいである。これらはどの家庭にも必ず(?)ある道具なので問題ないだろう。
これだけでは押されたボタンが何か出力するだけでキーボードにはならないのでマイコンを接続。
ハードウェア制作で世界中の電子オタクから絶大な支持を受ける Arduino の中国製互換機。こいつが「自分キーボードっすから。」と振る舞ってくれる頭脳部分だ。
こいつにスケッチと呼ばれるプログラムを書き込む。Arduino IDE のインストールやスケッチの書き込み方法は WEB 上に情報が腐るほどあるのでそちらを参照してほしい。
スケッチのダウンロード Keypad4X5
動作理論
この自作キーボードの挙動は、「キーが押されたら割り当てられているファンクションキーまたは Shift+ファンクションキーが押されたような挙動をする」というもの。
上段一番左のキーが F5になっていてそれから順番に F12まで、続いて Shift+F1 ~ Shift+F12 を割り当てている。
ボタンは20個しかないので足りない4つだけはキーボードのファンクションキーを使う。割当を覚えるのはこの4つだけでいい。<SONG>など使う時は戦闘終了時のみの無線を割り当てておけば焦って誤爆も無いだろう。
ファンクション及び Shift+ファンクションの動作をするようにしたのは、ゲームオプションでいつでもプリセット無線を編集できるからである。
キーが押された時にファンクションキーが押されたような挙動だけでなく、<UNI01>等のコマンドを直接送信することも出来る。でもそれだと無線を入れ替える時にマイコンのプログラム自体を書き換えないといけないのだ。
キーボードのファンクションキー& Shift+ファンクションを自由自在に使いこなせている人は不要だが、これを使えば更に20個の無線ショートカットを追加できることになる。
ボタンはタクトスイッチなので、押した感覚はちょっと強いマウスのクリック感と言った感じ。実戦で使ってみたがファンクションキーとは比べ物にならないほど使いやすかった。とっさの無線もこれで満足である。
このマイコンには後3つ端子を差し込めるので理論上後三枚同じものを拡張できることになる。
是非ご自分で制作してみてはいかがだろうか。無線バリエーションが増えればプレイも格段に楽しくなるだろう。
是非欲しいとの要望を沢山受けております。完成品若しくはプログラム書き込み済みマイコンをお求めの方は管理人までメールして下さい。